「金銀粉押菊文」
確固たる哲学で新しい和装を想像する工房「Foglia」代表「仁平幸春」氏の作品です。
青銅・黄銅・パール粉を混ぜ合わせた顔料を木版で押し、仁平氏の考える琳派の世界観を表現した帯です。本阿弥光悦の謡本の挿絵のムラ感を表現した、と説明が添えられています。
こちらは、生地感・地色・柄・配色に当店の意向を汲んでいただいた別注品となります。
普通に考えると染めは平面のはず。ですが、染める顔料や粉の作りこみで、ザラリとした陶器のようなテクスチャー感と立体感を表現しています。菊の意匠と表現の立ち位置はあくまでも「古典」の世界。究極の新鮮さと地に根を生やした和の美しさが溶け合った、とてつもない作品です。
その図案の華やかさやインパクトだけが語られ、着るよりも飾ることが似合う。そんな絵画的な作品づくりを仁平氏は一切良しとしません。(当然、作品は見てわかるとおり、美しいですし、飾りたくもなりますが・・。)
絵画ではなく、和の装いに溶け合い締めた方を引き立たせる。
類を見ない美しい「和」装への探求。
見るではなく、着る。
そんな実用ファッションとして、あまりにも完成した逸品です。
生地は染の映える梨地をつかっています。表情の豊かな生地ですので、特殊ともいえる染技法を受け止め、溶け合い、調和した雰囲気を帯地に湛えています。
お仕立てはもちろん、パールトーン加工(5年保証)、クリーニングやしみ抜きなど、ご購入後のアフターケアもお任せください。
お召しになる場面やお席に合わせて、トータルコーディネートも承ります。お気軽にお問合せください。
サイズ:
特に記載がない場合、9尺7寸4分(370cmくらい)にお仕立ていたします
状態:
反物
備考:
フォリア 工房正規品。技法の特性上、金銀粉がわずかに落ちる可能性がございます。着用に問題の無い程度ではありますが、何卒ご了承ください。